北部幹線沿いの農業振興地域について【答弁篇】

北沢てつや(長野市議)

2021年01月09日 18:35

北日本では寒波が押し寄せているようで、猛吹雪の地域もあるようです。
長野市はそこまでひどくはないのですが、翌朝には雪が降るかもしれませんね。

長野市議会12月定例会で質問で行政側から答弁頂いていますのでそれを順次紹介したいと思います。
今回は「北部幹線沿いの農業振興地域の発展について」聞いたものの答弁になります。
 ↓↓↓ 質問はこちらから(過去ブログ) ↓↓↓
http://tetsuyakitazawa.naganoblog.jp/e2542926.html

以下、行政側の答弁・・・。
【農林部長】
農政サイドからの所見を。
 本市では、農業振興地域の整備に関する法律に基づいて、農業の振興を図ることが相当であるとして県が指定した農業振興地域について農業振興地域整備計画を策定し、その中で農用地として利用すべき農用地区域を、いわゆる青地を設定して、優良農地の確保と運営を図っている。
 この計画は、規則で定められた調査や社会情勢の変化を踏まえて総合的な見直しを行うほか、農家住宅の建設など必要のある場合は年3回の随時の見直しを行っており、現計画は令和6年度までを計画期間としている。
 次期計画に向けた総合的な見直しについては、令和3年度から作業に着手したいと考えているが、現計画の優良農地を確保、保全し転用を制限するための計画という位置づけは、次期計画においても引き続き引き継いでいきたいと考えている。
 今回、議員から農用地区域の見直しの御提案をいただいた区域は、長野高専の東側を走るしなの鉄道線から浅川にかけて農地が広がる区域で、北部幹線の北側に約26ヘクタール、南側に約1.6ヘクタールの農用地区域を設定している。この農用地区域全体を次期計画において農用地区域から除外する方法での見直しについては、市街化区域への編入や地域未来投資促進法など法的な裏付けに基づいた開発が確実であるなど農振法の除外要件を満たす具体的な事業計画が必要となるので、現時点では農用地区域からの除外は難しい状況である。

【商工観光部長】
産業振興の立場からお答えする。
 議員提案の北部幹線沿いの地域につきましては、優良農地でありますことから、ただ今農林部長が答弁したとおり、農用地区域からの除外は容易ではないと考えている。そのため、大型商業施設や企業誘致につきましては、現状においては難しいと考えている。
 しかしながら、現行制度上、これは要件を満たす必要があるが、農業関連施設を軸とした第六次産業に関する開発の余地は残されていると思うので、具体的に立地を検討される企業等あったら、相談は受けていきたいと考えている。



今回は農政側の答弁と商工側の答弁があったわけですが、どちらにしても一番の課題は農業振興地域だと言うこと。
中山間地域だけでなく、平地でも後継者不足で耕作放棄地が現れだした現状をどう捉え、どう改善していこうとするのかが見えづらい現市政。
こうした幹線道路が開き、交通の便が良くなるということは、、公共交通網の再編成も行われていきます。
一刻も早い、対策を講じて欲しいと考えます。

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