農業こそ守らなければ

北沢てつや(長野市議)

2021年07月07日 13:51

 いよいよ梅雨も終わりに近づき、日差しが強くなってきました。
 オリンピックも目前で、エアコンの効いた部屋で観戦しようかと思っています。

 さてご存知でしょうか、今、長野市の農業被害が甚大です。
 3月中旬頃から暖かくなり、例年より桜も早く咲いたわけですが、4月5~7日に急に寒くなってしまい、気温も氷点下が続き、霜も降りたため、花が枯れてしまう、実をつけなかった、なってた実がサビてしまう(ザラつく)など、「凍霜被害」が多く見られ、市内各地で報告を受けています。

 先日、豊野、長沼を訪れ、実際の被害状況を確認しながら、農業従事者の方からお話を伺って回りました。
 りんご、梨、桃、ブドウ、杏など長野市の主要果物は本当に厳しい状況で、秋の収穫には例年の1割以下になる園地もあるようです。
 梨畑では実が数個しかなっていなかった状況は絶句する状況でした。

 霜対策には防霜ファンが役に立つのですが、その設置費用はかなりの額になり、国からの補助があっても手が出ない…。
 更に今回のように18時から20時の段階で氷点下になってしまっては効果がほぼなくなってしまうそうです。
 夜通し火を焚く農家さんもいたようですが、広い園地で全ての場所に火を焚くなんてことは出来ませんし、燃料代がどれだけかかるか、寝る時間も無く、農家さんも体力的に厳しくなってしまいます。

 解決に向けて、農業従事者の皆さん、農業委員さん、JAの皆さんから意見を集い、話し合いました。
 中には、一昨年の台風被害(洪水)と今回でやる気が失せてしまったと、木を伐ってしまった農家さんもいらっしゃり、これから10年20年先を見据えると地域農業の立て直しは必須であり、本市だけの問題ではなくなってきています。
 取りまとめて、市、県、国へと要望してまいりたいと考えています。

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